にきびとは、毛穴が詰まってそこに脂が蓄積されてしまった状態です。その症状により、白にきびや黒にきび、赤にきびなどと区別され、対処法も異なります。にきびの住み家となる毛穴について多少なりとも知識があれば、にきびへの対処法や向き合う姿勢も変わってくるかもしれません。ここでは毛穴について少しご説明したいと思います。

まず、顔にある毛穴には3つのタイプがあり、まずうぶ毛が生える軟毛性毛包、次にヒゲや髪の毛が生える終毛性毛包、そしてもう一つはうぶ毛は生えるものの大きな皮脂腺を持つ脂腺性毛包です。

軟毛性毛包と終毛性毛包は顔と頭部に存在しており、脂腺性毛包は顔だけでなく前胸部や背中の中央部にあります。脂腺性毛包にある皮脂腺は皮脂をたくさん分泌する大きなものなので、前胸部や背中にもにきびができやすいのです。これがいわゆるデコルテにきびや背中にきびと呼ばれるものです。毛穴の役割は、毛を生やすこと以外にも皮脂を分泌することがあります。毛穴の奥にある皮脂腺はぶどうの房のような形で毛根にぶら下がっており、ここで皮脂が産出されて毛穴を介して皮膚全体に分泌されます。

皮脂は皮膚の表面をなめらかにして、乾燥からお肌を守る役割があります。にきびの側面から言えばどうしても悪者にされがちな皮脂ですが、実はお肌の保護のためには欠かせない存在なのです。毛穴の詰まりがにきびを作る原因となっているのですが、毛穴には詰まらないようにする自浄作用はないのでしょうか。それが実はあるのです。

皮膚が正常に代謝をしていれば、皮膚の一番上の角質細胞がはがれて毛穴の中にたまったものは、皮脂とともに毛穴の外へと排出されます。また、毛が伸びる際にその毛に付着して排出される部分もあります。しかし毛穴に自浄作用があるとはいえ、皮膚の代謝は滞りがちなので定期的にケアをしてあげる必要があります。

肌の代謝や皮脂分泌のバランスが崩れることは、にきびの原因のひとつです。そして本来なら肌を潤して保護するべき皮脂が過剰に分泌されたり、毛穴が詰まったりしてにきびができてしまいます。皮脂腺は毛穴の奥にあるので、「毛穴さえなければにきびにならなくて済むのに」と思う人もいるかもしれません。また年齢を重ねるごとに毛穴が目立ち始め、美容の面からも毛穴の存在を疎ましく感じる人もいるでしょう。

そこで毛穴についての雑学をいくつかご紹介します。毛穴の数は、赤ちゃんのときにはすでに決まっているのです。赤ちゃんがまだお母さんの体内にいるとき、およそ妊娠6ヶ月の頃にはすべての毛包が完成すると言われており、その後、年をとっても毛穴の数は増えることはありません。

顔だけでも毛穴の数は約20万個あると言われていますが、これには大きな個人差もあります。アブラ性の人には毛穴が多いのかと言うと、それは無関係のようです。性別による数の違いもないのですが、毛穴の大きさに関しては皮脂の分泌量が関わっているので、男性ホルモンの分泌の多い男性ほど毛穴が大きくなる傾向があると言われます。

毛穴の大きさは、季節によっても多少変化があり、気温の低い時期に比べ、高い時の方が毛穴周辺ののくぼみが広がっているという報告もあります。鼻に関して言えば夏の皮脂量が冬に比べ2.5倍ほど上がると言われており、毛穴の大きさには皮脂の過剰分泌が関係しているようです。

またにきびとは関係ありませんが、ほくろがある部分の毛、いわゆるホクロ毛が長いのはなぜでしょうか。それは、ほくろのある皮膚は細胞を増殖させる物質が出ているため、そこに生えている毛の成長も促してしまう、という説があります。

にきびを予防するためには、まず毛穴を詰まらせない、そしてにきびができにくい体質を維持することです。にきび体質を改善していくには、食事や生活リズムなどの生活習慣から変えていかなくてはなりません。まず食事に関してですが、第一に糖分を減らすことに配慮してください。糖分を分解するためには大量のビタミンB群を必要とします。ビタミンB群は皮脂を分解するのに必要なため、ビタミンB群が消費されて足りなくなると、皮脂が十分に分解されず肌が脂質傾向に傾いてしまい、にきびができやすくなります。

糖分より油分を気遣い油抜きの食事をする人もいますが、食事で摂る油分はほとんどにきびに影響を与えることはないと言われます。チョコレートやピーナッツなども、それ等を食べたからにきびができる、という確かな報告はされていないようです。しかしそれぞれ体質も違いますので「これを食べるとにきびができる」と感じているものは、控えた方がよいでしょう。

次に水分に関することです。よくダイエットや美肌目的で毎日水を2リットルも3リットルも飲む人がいますが、やはり飲みすぎはいけません。排出できなかった分がむくみとなって体に残ってしまいます。むくみは見た目が悪いだけでなく、水分過剰になって免疫力が低下して細菌感染しやすくなります。にきびもアクネ菌などの細菌感染であるため、当然むくみはにきびにも悪い影響を及ぼします。すっきりと排出できる量の水分を補給しましょう。

サプリメントは、完璧な栄養が食事からだけでは摂れないようであれば積極的に利用してよいでしょう。にきび対策として必要なのは「ビタミンA」「ビタミンB2」「ビタミンC」、抗酸化作用とエネルギーを補給するための「コエンザイムQ10」「ビタミンE」「αリポ酸」等です。